温灸の効用と使用上の留意点

ツボ療法の手法のひとつとしてお灸は有効な手段です。私も毎日のように使います。しかし、難点は煙が出ること、火を使うため注意がいることです。そこで、火を使わず、煙が出ない温灸を試すことにしました。その他の条件として、器具(電気等)を使わない、低温やけどを防ぐため貼る時間はせいぜい10分ぐらいまでを付加しました。

この条件に合う製品は限られ、次の会社の製品が合致しました。

 

「和漢の森」社の「ぬくぬく灸」です。

 

この製品は40-45度の温熱で1回3-5分温めるという仕様です。作りは直径9mm、厚さ3mm弱の(生)石灰を硬いスポンジ状のもの(加湿部)で覆っています。その形状のものを水に浸すことで、石灰が水に反応し、発熱し、その熱でスポンジに取り込まれた水が温まるという原理のようです。

 

1週間以上にわたり試行してみた所感です。

 

①当たり前のことですが、煙が出ない、臭いがしない、火を使わない、これは大きなメリットです。

温感はとても温和です。しかも、温和な熱感が3~5分続きます。散りもぐさを半米粒大にちぎって揉み、肌に直接つけて燃やす直接灸や、台座がありその上のもぐさに火をつけて燃やすせんねん灸のような間接灸に慣れている方からすると頼りない感じがします。しかし、煙、臭い、熱さ、低温やけど・水泡(ごく稀なケース)等でお灸を敬遠してきた方たちにとっては、お灸への抵抗感がなくなると思います。

 

②「ぬくぬく灸」に向いているツボは、仕様上の温度設定から考えると、急性病でなく、健康長寿、慢性的な不調の改善を目的としているツボだと思います。対象のツボを長期にわたり、毎日2~3箇所選んで各1壮(回)ずつ行う方法が適していると思います。もちろん、直接灸やせんねん灸のような台座灸をしている方は今までの方法を継続してください。

 

③向いているツボを私のホームページでは次のページで紹介しています。

養生のツボ」、「膝痛」、「歯の養生

 

私も足の疲れがときどき左膝関節に痛みやだるさとして症状が出ます。「ぬくぬく灸」を1週間試してみましたが、他の手法と変わらない効果がありました。

 

④但し、「ぬくぬく灸」を水につけ、発熱させるのにはコツがあります。

如何に水をスポンジ状のもの(加湿部)に吸収させるかがポイントです。水を十分に吸収させないと発熱がうまくいきません。

十分に発熱させるためには次の点に留意してください。

 

・水よりぬるま湯の方が発熱しやすい。

・20秒ぐらいつけると確実に発熱する。

・糊がある面(白いシールをはがした面)ぎりぎりまで水につけること

・糊がある面を全て濡らしてしまうと、後で皮膚に付きにくくなる

・水を切るとき、4~5回上下(印刷面と糊がある面)を挟み揉むこと

・耳元に持っていき、グツグツと鳴る音が出ていれば、発熱が開始している

 

分からない点は「和漢の森」に直接電話をするといろいろ教えてくれます。

 

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