ダイエット

よく年配になっても若いときの体重を維持しなさいと言われますが、年をとるにつれて代謝が衰え、運動量も少なくなりますから、体重を維持するためには日常的な努力が必要です。基本的には有酸素運動及び筋肉トレーニングを合わせた形での運動で維持することだと思います。さらにインナーマッスルを鍛えるトレーニングを加えると理想的です。

 

それともうひとつおすすめは咀嚼です。一口30回程度を心がけてください。とはいっても数えていては食事が楽しめなくなります。のみこむ前にもう少しかみましょうという意識で良いと言われるドクターもいます。咀嚼は代謝を促進します。その効用はそれのみではなく、下顎の開閉、唾液の分泌、舌で食べ物と唾液の混ぜ合わせ、大脳への刺激等、筋・骨・神経系を総動員します。中国古典の医学書によれば、咀嚼は長生きの大きな要素の一つとしています。

 

ツボ療法は上記を補完し、体質を変えていきます。
肥満のタイプを内臓脂肪によるもの、皮下脂肪によるもの、水分によるものに分け、それぞれの代謝を促進するツボを使います。さらに、過食防止のツボについても紹介していきます。

 

1. 出腹(内臓脂肪型)

三段腹というよりぽっこりと突き出たおなかへの対応です。皮下脂肪より内臓脂肪がついていると考えられます。下のツボと反射区で、消化器系の働きを高め、内臓脂肪の蓄積防止および代謝を促進します。

 
 

右図「天枢」 (臍の両傍指2本半~3本)

「大横」 (臍の両傍指3本+3本、乳頭線上(乳首から真下の線))

帯脈」 (第十一肋骨端下方、臍と同じ高さ)

臍と同じ高さで圧痛点を探ります。真横より後の場合もあります。

「大巨」 (天枢穴の下指3本)

これらのツボは肌つやも良くします。効果が出るためには時間が必要です。毎日押すことを勧めます。そして、時々、ピップエレキバンを貼り、刺激を持続させてください。

 

次に「鼠径部リンパ腺ゾーン」 (内踝と外踝をつないだ線)です。

押し揉むか、指圧棒でこすり上げてください。特に内踝と外踝の下を念入りに押し込んでください。

さらに右図「解谿」 (長拇指伸筋腱と長指伸筋腱の間で、内踝尖と外踝尖を結ぶ線上に取る)も押し揉んでください。

足関節の前面に指を当て関節を屈伸させると、内から前脛骨筋腱、長拇指伸筋腱、長指伸筋腱が触れます。

2. 脂肪太り(皮下脂肪型)

体脂肪率が高く、運動不足気味で、全体的に太っています。ここでは特に脂肪の新陳代謝を促進し、ホルモンバランスをとることを主眼とします。

右図「脳ゾーン」(足の親指の腹全体)

手の拇指の腹または示指の横で押し揉みます。力が入らない方は指圧棒で押し込んでください。特に中心点の「脳下垂体ゾーン」を重点的に揉んでください。

「甲状腺、副甲状腺ゾーン」 (足の親指の付け根の下にある膨らんだ部分)

 

右図「湧泉」(五指を屈し足底中央の最もくぼんだところ)

「副腎」の反射区 (湧泉の下のエリア)

「腎臓」の反射区 (副腎の下のエリア、足裏中央付近のへこんだあたり)

「輸尿管」の反射区 (「腎臓」、「膀胱」を結んだ線)

「膀胱」の反射区 (内踝の下、土踏まずのアーチ状の(踵骨、船状骨、第一楔状骨にまたがる)エリア)

 

右図「三陰交」 (内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

「血海」 (大腿骨内側膝蓋骨内上角の上方指3本)

右図「養老」 (指で尺側茎状突起の頂点を押さえて手掌を回外すると指が滑り込む骨の割れ目)

3. 水太り
全身がぷよっと柔らかく、特に下半身が太っています。水分の代謝を促進するツボを使います。

①項番2脂肪太り(皮下脂肪型)」でも紹介した水の排泄系を促進するツボや反射区が有効です。お勧めです。

右図「湧泉」(五指を屈し足底中央の最もくぼんだところ)

「副腎」の反射区 (湧泉の下のエリア)

「腎臓」の反射区 (副腎の下のエリア、足裏中央付近のへこんだあたり)

「輸尿管」の反射区 (「腎臓」、「膀胱」を結んだ線)

「膀胱」の反射区 (内踝の下、土踏まずのアーチ状の(踵骨、船状骨、第一楔状骨にまたがる)エリア)

 

② 特効穴です。

右図「水分」(臍の上指1本)

右図「復溜」(内踝の上指3本アキレス腱の前縁)

4. 過食防止

本ページのダイエットは東洋医学でいう後天の気のひとつである大地からの穀気 (食物の栄養)を養いながら、代謝促進を基本としています。しかし、人によっては過食でお悩みの方もいらっしゃると思います。そのような方向けへのツボの紹介です。特にストレスによる過食防止です。

食事の10~15分ぐらい前に、2~3分押し続けます。

右図「飢点」 (耳珠の前のやや下) 一番のお勧めのツボです。

「やや下」 の目安は、耳珠の中心を通る水平線と耳の穴の下にある切れ込みの水平線の間を3等分し、上の1/3の中心としてください。食欲を抑えます。「飢点」には二つ説があります。その1は「外鼻」(耳珠の膨らみの中央よりやや頬によったところ)、その2は耳珠の前のやや下です。本ホームページでは後者を採用しています。依存症治療の代表的なツボです。と言っても、1~2mmしか離れていません。  

「上肺」、「下肺(かはい)」(耳甲介腔(耳の穴につながる大きなくぼみ)の中央の上下)

このツボは 新陳代謝、血行、排泄を促進し、ダイエットのほか、風邪、便秘、肌のかゆみ等への幅広い効果があります。

「神門」 (対輪上脚と対輪下脚によってできる角の上、対輪上脚寄り)

気持ちを落ち着かせます。「飢点」とともにお勧めのツボです。

 

5. 運動療法

おなかのまわりを絞るための運動療法として、簡単で毎日できる横回転の「スワイショウ」という気功法がお勧めです。

①立った姿勢で、足を肩幅ぐらいに広げて立ちます。その際、つま先は広げず、正面を向けます。

②腕の力を抜いて、腕を垂らしたまま、頭頂から背骨、尾骨の縦の線を軸にして、ウエストをひねって回転運動をします。

③腕と肩の力を十分に抜き、腕は体に巻きつくようにまかせる感じです。勢いをつけて回さないでください。

④首もあわせて回しますが、めまい防止のため回しすぎないでください。

⑤左右に巻きつくとき口からふっと息を吐きます。吸うときは自然に任せます。

⑥時間にして1~2分程度、1日1~2回行ってください。