こむら返り

こぶら返りともいう腓腹筋の痙攣のツボ療法です。東洋医学的に言えば、筋を司る肝の経絡の変調(筋肉の衰え)と足の冷えが原因と見ます。

 

就寝中にこむら返りが起きたときの対処方法です。激痛が走る数秒前に徴候を感じるはずです。その時に、足の親指を甲側に曲げ、腓腹筋を伸ばしてください。それによって、激痛を防ぐことができます

頻繁にこむら返りを起こす方はこの方法を一日の内、何回も行ってください。予防として最適です。

 

1. 応急処置用のツボです。

①右図「陽陵泉」 (腓骨小頭(膝の外側、斜め下の小さな骨)の前下際)

             

②右図「太渓」(内踝の後方、アキレス腱の前のくぼみ)

③右図 「太衝」(第一、第二中足間を圧上して指の止まるところ) 

予防のツボとしても使えます。その場合は、お灸が最適です。

 

2. 予防として、コムラ返りの定番のツボです。

①右図「承筋」 (「委中」(膝窩横紋の正中)より指4+3本下)

腓腹筋の最も盛り上がったところに取ります。腓腹筋の痛みを取る名穴です。

「承山」 (「委中」と外くるぶしの先端と同じ高さのアキレス腱を結んだ中間)

外くるぶしの先端に手の中指を当て、手を広げ親指が当たったところで中間の見当をつけます。腓腹筋の両頭間でアキレス腱を圧上して指の止まるところです。いったん押し込んで、膝の方に押し上げます。痔、便秘、むずむず脚症候群、坐骨神経痛、アキレス腱痛、足の疲れと多方面に効くツボでもあります

  

②右図「築賓」 ちくひん (「太渓」の直上指4+3本、ヒラメ筋とアキレス腱の間)

足のむくみ、冷えもとり、「承山」とあわせて足のだるさにも定評のあるツボです。解毒のツボとも呼ばれています。

③上記①、②のツボを意識しながらふくらはぎを揉んでいただいても結構です。

 

3. 腎を補強し、冷え、むくみを改善します。このツボも予防として勧めます。

①右図「湧泉」 (五指を屈し足底中央の最も隅なるところ)

「副腎ゾーン」 (「湧泉」の下)

「足心」 (足裏の真ん中)