パーキンソン病

パーキンソン病の症状の進行を抑えるための補完的な自分で行う手技療法です。古来有名な脳のツボ、1984年WHO西太平洋地域事務局会議で同意が得られた「頭皮鍼穴名称国際標準」のツボ、1970年中国焦順発氏が考案した頭鍼のツボを使います。

 

1. 脳機能の活性化

①五箇所のツボを押します。

右図「百会」 (頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部))

髪の生え際から指幅7本上または7本弱(女性は6本上)で少しくぼんでいるところを探ります。

四神聡」 (百会の前後左右親指の幅1本)

「神」は精神の意味、「聡」は聡明の意味で、精神状態を落ち着かせることができ、自律神経のバランスが是正され、頭の感じをスッキリさせる効果があるツボです。

 

②頭頂部の次の線を押し揉みます。

右図「頂中線」 (「百会」~「前頂」(「百会」の指2本前)までの線)

 

以上、脳の活性化を狙います。

 

2. 運動機能の改善、活性化

①頭頂部の2つの線を押し揉みます。

下図「頂旁Ⅰ線」 (「承光」(次の「通天」より指2本前)~「通天」(「百会」の大体指2本強斜め前))

頂旁Ⅱ線」 (「正営」(上記の「承光」より指1本外側)~「承霊」(上記の「通天」より指1本外側))

②側頭部の2つの線を押し揉みます。

頂顳前斜線」 (「懸釐」(もみあげを上にたどり、眉の高さより少し上)~「前頂」 (「百会」の指2本前)の線」)

舞踏震戦控制区」 (上記の「頂顳前斜線」の1.5cm前)

 

3. 平衡機能の改善

右図「玉枕」 (外後頭隆起直上陥中の傍ら指2本弱外側)

「玉枕」を含む下も2、3箇所押して下さい。この箇所を「枕下旁線」といいます。

 

(本ページの参考文献)

・王暁明 (2015) 『頭鍼臨床解剖マップ』 医歯薬出版.