下肢静脈瘤

初期において下肢静脈瘤の進行を遅らせること、または予防のツボ療法です。

下肢静脈瘤は静脈内の弁の破壊により静脈の逆流が生じ、その結果、静脈が拡張・ 蛇行するという症状です。東洋医学は、これを下肢の瘀血(血流停滞)、血虚(血流不足)とみなし、さらに体内の水を司る腎の経絡(ツボの経路)と、血液の貯蔵、循環、及び筋肉を司る肝の経絡の気(エネルギー)の流れの衰えとみます。従って、治療法としては、特に膝の血流改善、腎及び肝の経絡の正常化による体質改善を狙います。

 

1. 静脈内の弁の中で壊れやすいのは表在静脈と深部静脈の合流点で、特に脚の付け根と膝の裏にある合流点の2か所に弁不全が生じると言われています。そこで、特に膝の血流改善を狙います。手技としては、毎日簡単に行える方法として、木槌を使って次の各ツボを10~15回ぐらいタッピングします。この方法は膝痛の予防としても有効です。

①右図「懸鐘」 (外踝の上指4本、腓骨前縁に取る)

腓骨後縁も押して圧痛のある方を取ってください。下肢の静脈瘤の特効穴です。

②右図「陰陵泉」 (脛骨内側踝の下縁の陥中)

脛骨内側を膝に向かって擦上すると骨の湾曲部に至って止まるところにとります。下肢の静脈瘤の特効穴です。

③右図「陽陵泉」 (腓骨小頭(膝の外側、斜め下の小さな骨)の前下際)

④右図「血海」 (大腿骨内側膝蓋骨内上角の上方指3本)

⑤右図「梁丘」 (膝蓋骨外縁の上方指3本)

⑥右図 「委中」 (膝窩横紋の正中)

 

2. 次に腎機能を強化し、下半身の水分代謝を促進します。これは「むくみ」の改善でも紹介しているツボです。

①右図「湧泉」 (五指を屈し足底中央の最も隅なるところ)

「副腎ゾーン」 (「湧泉」と「腎臓ゾーン」の間)

ホルモンバランスに加え、血液循環も促進します。大事な反射区です。

「腎臓ゾーン」 (第二、第三中足骨の近位端でリスフラン関節線の上)

「足心」 (足の真ん中、腎臓ゾーンの下)

「失眠」 (踵の中央部)

「失眠」は指圧棒で少し広め(斜線部分)に、強めに押しこんでください。大事なツボです。

以上は左右の足共通です。

「心臓ゾーン」 (左足の中指と薬指の間からかかとの方へ3~4センチほどの位置)

このゾーンは左足のみです。足のむくみを改善します。 

 

②次に筋肉を司る肝の機能を強化します。

右図 「肝臓ゾーン」 (右足裏にあり、第二中足骨より第五中足骨のほとんどをカバー)

このゾーンは右足のみです。

3. NHK「ためしてガッテン」で血流改善の方法を2007/2/7放送していましたので、ご紹介します。

・「足首曲げ」

・「上体を後ろにそらしての腹式呼吸」   

特に「足首曲げ」は簡単にできます。番組では次のように紹介しています。

足首を上に向けて曲げるだけで、一気に10倍以上も血液が早く進むようになったのです。足首を軽く曲げたとき、ふくらはぎの筋肉が静脈を押すことによって、ポンプのように血液を流してくれます。これは「筋肉ポンプ」と呼ばれています。

※ポイントは、ふくらはぎの筋肉を動かしているという意識を持つこと。
 ※5回~10回を1セットとして、30分~1時間に1セットぐらい行うと効果的。