不眠症

不眠症に対し、睡眠導入剤は有効だと思いますが、ここで紹介する薬に頼らないツボ療法もなかなかの効果を発揮します。

 

1. 不眠には定番のツボです。

右図「失眠」(踵の中央)

このツボはげんこつまたは木槌で軽く叩いて刺激をします。中国では「失眠」の位置を足裏の縦の中心線と内・外踝を結ぶ線との交差点としています。踵の中央より前になります。たたく場合は、少し広めに刺激をしたほうがよいと思います。

2. 次に手と耳にある「神門」というツボです。双方とも神経を休めます。

右図の手の「神門」(腕横紋上で尺側手根屈筋腱の橈側(親指側)にとる)

空いている側の手の親指で次指の付け根のほうに押します。

右図の耳の「神門」(耳の上部、三角形をした浅いくぼみの外下方、正確には対輪上脚と対輪下脚によってできる角の上、対輪上脚寄り)

爪で押します。

3. もうひとつ定番の「安眠」というツボです。

右図「安眠」 (耳たぶのうしろに触れる乳様突起という骨(頭蓋骨の一部の尖ったところ)の後ろ側の少しくぼんだところ、もうひとつ、乳様突起の指1本下)
二か所あります。どちらでも結構です。両方でも結構です。慣れてくると、ご自分に合うツボがわかってきます。乳様突起の後ろ側は、上に突き上げるように、乳様突起の下は、そのまま垂直に押し込みます。

4. 面倒であれば、乳様突起の後ろ側の少しくぼんだところの「安眠」を長めに押し、「失眠」を寝ながら反対の踵で片方ずつ30~40回叩いてください。

 

5. 次の揉搓法も神経を静めます。

督脈(頭の正中線)、膀胱経(頭の正中線から指二本横)、胆経(前頭部眉毛中央を上がった線)という経絡(ツボの経路)を人差し指、中指、薬指、小指の腹で押しながら、前髪際から後ろに少しずつ上がっていきます。コツは四指を少し広げ、頭のくぼみを探り、頭皮に指の腹を押しつけ、前後に揺らします。表面を揺らしますと髪が引っ張られますので注意してください。

なお、督脈、頭頂部の膀胱経、胆経の個々のツボの位置については「頭の正中線のツボ図解」ページを参照してください。