口内炎

口内炎は体が疲れた時、極端な暑さ、寒さにやられた時、消化器系の調子が悪い時、強いストレスを受けた時にできます。

休養を取るように、生活パターンを整えるようにとの警告です。

 

口内炎は急激に症状が悪化します。初期に服用すると効果の高い内服薬(抗ウイルス薬)もありますが、ツボ療法も効果的です。少しおかしいと思ったらすぐに次の手当てをしてください。ひどくならず、早く治ります。口の周り、小鼻のヘルペスにも有効です。

 

なかなか治らない場合、特に口腔内にできたものは、例えば「粘液嚢胞」とか別の病気が考えられ、口腔外科等の受診をしてください。

 

1. まず、右図「口内点」というツボです。水泡ができたり、アフタ性の湿疹が出た場合に有効ですが、下記項番のどの場合でもこのツボは必須です。

・手のひらの中指付け根にとります。中指の付け根と手のひらの境目よりすこし上であることがポイントです。「中平」とも言います。常時刺激を与えるためにピップエレキバンを貼ります。少しでも異常を感じたら、すぐ貼ることがコツです。完全に良くなるまではがさないで下さい。体の調子により再発する可能性もあります。

・磁石は繰り返し使えますから、100円ショップでマグネット用シールを購入すれば、安上がりです。難点は長期間貼るとかぶれることですピップエレキバンが手元になければ、頻繁にこのツボを押してください。

・韓国柳泰佑先生が創案された「高麗手指鍼」によれば、この場所は心臓に対応します。

 

2. 消化器系、特に腸の調子が悪い時に口のまわりにできた赤く腫れた湿疹に有効なツボです。特に梅雨から夏にかけての長雨と湿気が多い熱さにより、腸の調子を落としたときにできます。上記のツボに、このツボを加えてください。

「合谷」 (親指と人差し指中手骨の基底部の前のくぼみ、やや人差し指側) 

「曲池」 (肘を屈曲したとき、肘関節の前面にできる横紋の外端のくぼみ)

お灸を勧めます。特に「曲池」が有効です。1壮で熱くない場合は2~3壮と壮数を重ねてください。ピップエレキバンを貼っても結構です。長期間貼るとかぶれますので注意してください。

 

合谷、曲池では効き方の機序が違います。合谷は「体の表を癒やす」と言われており、特に顔の皮膚の免疫力を強化し、顔に直接働きかけて表面の熱を取ります。

曲池は、腸に働きかけ、腸の調子を整えて、肌荒れを改善します。

 

3.  強いストレスがあった時、に湿疹が出ます。上記のツボに、このツボを加えてください。東洋医学では心臓の役割のひとつとして、「精神・意識・思惟活動を制御する」としています。強いストレスが舌に現れます。「心火が口舌を燻灼(くんしゃく)する」と言います。

 

右図「神門」 (腕横紋上で尺側手根屈筋腱の橈側(親指側)にとる)

不安(パニック)を取り除き、気持ちを安定させます。片方の手の拇指で皮膚に直角に押し、示指の根元の方向に押しこんで脱力します。そのほうがひびきがあると思います。

「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から指2本)

心窩部の痛みに効き、不安や動揺を抑えます。 

 

右図手の「心包区」(中指を下がった手のひらの中央)

(参考文献)

・福辻鋭記(2013)『症状別に効くツボ図鑑74』永岡書店.

・森雄材(1996)『中医学版家庭の医学』伊藤良監修 法研.

・柳泰佑(1986)『てのひらツボ療法―高麗手指鍼の原理と応用』地湧社.