嚥下困難の改善、誤嚥等嚥下障害の予防のツボ、反射区です。少しでも兆候があった場合、それ以上悪くならないように日常的に押すことをぜひ勧めます。特効穴、顔のツボ、口腔、咽喉、食道の反射区を使います。
1. 腎と脾胃を強化します。兵頭明先生が推奨しているツボです。
右図「太谿」(内踝の後方、アキレス腱の前のくぼみ)
腎(先天の気)の虚を補います。
右図「足三里」(膝の外側直下の小さなくぼみから指4本分下)
脾胃(後天の気)の虚を補います。
2. 咀嚼筋に働きかけます。
右図「下関」 (頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部)
耳珠の下の方の前に下顎骨関節突起が触れ、さらにその前の陥凹部にとります。口を開けると下顎骨関節突起が前に移動して陥凹部が持ち上がります。
「翳風」 (耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部)
耳たぶの後ろにあり、口を開けば陥凹部が現れます。口を軽く開けた状態で押します。
「頬車」 (下顎角の指1本前上方)
「大迎」 (下顎角の前方指2本半弱の陥凹部、動脈手に応じるところ)
下顎骨の下縁の内側にかけても押しこんでください。唾液腺に働きかけます。
右図「上廉泉」 (顎の真下のちょっとへこんだ部分)
3. 次に足の反射区です。サムウォーキング(指圧の方法(項番7)参照)という手法を使います。
右図「口腔」(足の甲側、親指の爪の下、親指の末節と基節にまたがる)
左右内側で向かい合います。咽喉の反射区と重なります。
「食道」 (足の甲側及び裏側、親指と人差し指の間、中足骨間隙の中ほどまでの間)
呼吸系の気道と気管支の反射区と重なります。足裏にも同様の位置にあります。