外反母趾

本ページでは「外反母趾の痛み」と「仮骨(性)外反母趾」をセルフで改善する方法について記述します。

 

1. 外反母趾の痛みの対処_その1

著名な鍼灸家松岡佳余子先生が勧めているツボです。

「手指は全身の縮図である」という高麗手指鍼の考え方に基づきます。

例えば、足の関節は右図のように手の指に投影しています。左脚は左手、右脚は右手です。

この考え方によると外反母趾で痛む箇所は右図の通り投影しています。左足は左手、右足は右手の小指です。

 

対象の部位の近辺をシャープペンシル(芯を出していない状態)の先で一番痛いところを探し、該当の場所をチクチクと20回ぐらい刺激をします。 爪で押していただいても結構です。

 

(本項の参考文献)

・松岡佳余子(2014)『指をもむと病気が治る!痛みが消える!』マキノ出版.

・松岡佳余子 、『外反母趾、または足基節骨の痛みのツボ』、 閲覧日 2020-12-08、

https://tubotankentai.com/gaihanbosi.html

 

2. 外反母趾の痛みの対処_その2

鍼灸の「経筋治療」の手法を使います。痛みやこわばりのあるところを流れている経絡(ツボの経路)の熱を取るツボ「滎穴」、関節の痛みを取るツボ「兪穴」と呼ばれているツボを使います。ピップエレキバンを貼るか、せんねん灸をします。

 

①脾の経絡を使います。

右図「大都」 (足の母指内側第一中足指節関節の前陥中)

「太白」 (足内側、第一中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際)

「公孫」 (足内側、第一中足骨底の前下方、赤白肉際)

「公孫」は滎穴、兪穴ではありませんが、有効です。 

 

②肝の経絡を使います。

次のツボも有効です。

右図「行間」 (足背、第一、第二足指間、みずかきの近位、赤白肉際)   

「太衝」 (第一、第二中足間を圧上して指の止まるところ)

3. 仮骨(性)外反母趾の対処

横のアーチが崩れ、親指の角度はあまり曲がっていないものの、親指の付け根の骨が異常に出っ張り、時には鋭く飛び出した状態になります。幅広の大きめのスニーカーや靴を履きながら運動を続けるとこの状態になります。足の大きさには左右差があり、小さい方の足の親指の付け根に異常が出ます。

 

対処方法としては、幅広の大きめのスニーカーや靴を履くときは厚手の靴下を重ね履き段々出っ張りがおさまってきます。但し、時間がかかります。場合によっては半年~1年ぐらいかかります。

 

4. 外反母趾を改善する運動としては次を勧めます。

①運動の目的は次の通りです。

・歩行時、足の指が使われなくなり、アーチが崩れ、扁平足になり、足の親指の付け根(中足趾節間関節)に負担がかかりやすくなるのを防ぎます。

・足が上がらなくなり、すり足になるのを防ぎます。

・コツは、少し歩幅を広め目にし、2本のレールの上を、体が自然に下腹部(丹田)から前に進むように歩いてください。この方法をお勧めするのは、あえて足指、踵、土踏まずを意識せず、楽しく歩くためです。歩くスピードが出ます。

・そのために下腿三頭筋(ふくらはぎ)、大腿四頭筋、腸腰筋を鍛えます。

 

②太もも上げ

・腸腰筋を鍛えます。

・腸腰筋は腸骨筋、大腰筋及び小腰筋から構成され、股関節を屈曲する筋肉です。小腰筋はほとんど退化しており、実質腸骨筋、大腰筋で構成しています。

・この筋肉が衰えると猫背姿勢になり、足が上がりにくく、つまずきやすくなります。

・まっすぐ立ち、太ももを前方に上げます。股関節の角度は慣れてきたら90度ぐらいです。

 

③足上げ

・大臀筋、中臀筋、ハムストリングを鍛えます。

・まっすぐ立ち、片脚立ちのまま、もう一方の片脚を前、横及び斜め後ろ(中臀筋を鍛える)、後ろ(大臀筋、ハムストリングを鍛える)に上げ、キープします。上げる高さは踵が床から20~30cmぐらいです。なお、片足立ちをしてもふらつかないようにバランスがとれるのは中臀筋のおかげです。

・安定しない場合は壁に手をついてください。 

 

④踵上げ

足の指を床につけた状態で踵を上下させる運動です。上げるときは2秒、下ろすときは3秒かけ、数十回行います。ふくらはぎの筋肉を強化します。

 

⑤ジムへ通っている方は次の機械を使って下さい。

・カーフレイズ

・レッグエクステンション

・レッグカール

・レッグレイズ