骨棘や頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症等の器質的な疾患の原因によらない、首の筋肉のこりによる手のしびれの対処法です。手のしびれは手掌、手甲が主です。2週間ぐらいで改善状況が見えるはずです。
・1日1~2回、1回あたり10秒、痛気持ちいいより少し強め
・但し、ストレッチは気持ちよい程度に抑えること。ぎゅーぎゅーと曲げないこと
1. まず、首の痛みを取ってください。「首の痛み」ページを参照してください。本ページではそのなかから次の療法を勧めます。
①足親指の内側付け根です。
右図左側「頸・項部」 (足裏の親指の基節骨全体)
足の親指の根元をぐるりともんでください。または痛い箇所にピップエレキバンを貼ってください。相当痛いですが、我慢してください。
②首の痛みがあるところ全般にシャープペンシルの先(芯を閉じた状態)でチクチクと刺激を与えてください。
③首のストレッチをしてください。特に痛みのある側の筋肉をストレッチします。
・例えば、首を右斜め上に曲げると左首が痛い場合の対処法です。
・左腕の肘を90度に曲げ、背中に前腕外側をつけ、固定します。こうすることで次の動作の首を押し下げたとき、肩が上がらないようにし、可動域を広げるようにします。
・右手を頭頂部に置き、右斜め下に押し下げ、10秒ぐらいキープします。軽く押し下げることがポイントです。斜めの角度をいろいろ変化させてみて気持ちが良い角度を探ってください。
・左右を逆転し、反対側もやります。
2. 次に手のしびれの対処です。
①脇の下のくぼみのツボを押してください。
・極泉 (腋窩中央、腋窩動脈拍動部)
拍動部にこだわらず、数カ所を押してください。
気持ちが良いところを探してください。
②指の第一関節から指の根元まで甲側と横をチクチクしてください。
③手の甲の全体をチクチクしてください。
④指を(ねじるような感じで)斜めの方向にマッサージしてください。
⑤手のひらをこすってください。
3. 気候の急激な変化(気温、気圧、湿度)が起こると、一旦改善しかけたしびれが悪化するときがあります。特に、施術して間もない時期はその可能性があります。日常的に翌日の天気予報は把握し、急激な変化を予報されている場合は、次の対応をしてください。
①夜寝るときはアームカバーをしてください。
②翌朝次の箇所をドライヤーで温めてください。衣服の上からではなく、地肌そのものを温めます。
・手掌、手甲、前腕、上腕、脇の下