生理痛、生理不順への対応です。血流改善とホルモンバランスを取ることを目的としていますので、そのほかの女性特有の不調の改善にもなります。定番のツボや反射区を使います。注意点として生理中は強く揉まないでください。かえって痛みが増す場合があります。痛みは次の日にはおさまると思います。生理が始まってからというより、日常的に押すことを勧めます。
根底に「冷え」、「瘀血(「体質とツボ」ページをご参照)」の体質があります。下半身、特に骨盤部を冷やさないようにしてください。下着を重ねる、下腹部と仙骨部分をカイロではさむように貼る等の生活上のケアをしてください。
1. まず、代表的な必須のツボです。
右図「三陰交」 (内踝の直上指4本、脛骨の後縁)
「血海」(大腿骨内側膝蓋骨内上角の上方指3本)
一点を押すだけでなく、小さい円を描くように揉んだり、少し縦に同じ圧で押したりしてください。このツボ周辺がだるくなるまで施術してください。
生殖腺機能を整え、ホルモンバランスの崩れを防ぎ、緊張を取り除き、血流を改善します。
2. 次に足の反射区です。お風呂の中でケアしてください。
右図左側 「子宮ゾーン」(足の内側、内踝と踵骨の後下端を結んだ線の中点)
右図右側 「卵巣ゾーン」(足の外側、外踝と踵骨の後下端を結んだ線の中点)
「骨盤部のリンパ腺ゾーン」 (内、外両側の踵の大部分)
上記の中点を中心に斜線部分全体を揉んでください。特に踝の下、斜め下、次の「営池四穴」というツボのところまでしっかり揉んでください。少し痛いですが。
「営池四穴」 (足の内踝の前後にあるくぼみ)
中国の古い医書「千金方」に書かれている生理痛、生理不順に欠かせないツボです。
矢印のところも揉んでください。
「大腿部のリンパ腺ゾーン」 (アキレス腱に沿った線)
「鼠径部リンパ腺ゾーン」 及び「卵管ゾーン」(内踝と外踝をつないだ線)
3. 体の中心、下腹部の血流改善です。項番2と同じ効果を狙います。
右図「気海」 (臍の中心から真下に指2本)
精神的及び肉体的疲労にも効く名穴です。
「関元」 (臍の中心から真下に指4本)
正確には臍から恥骨結合上縁を5等分し、上から3/5に取ります。「丹田」とも呼ばれ、泌尿生殖器、婦人科の症候群に効く名穴で、応用範囲の広いツボです。「気海」、「関元」ともに、息を口から細く吐きながら、長めに押していきます。
「帰来」 (恥骨結合上縁中心から上方に親指幅1本さらに指3本横)
これらのツボを含む下腹部と仙骨部分に使い捨てカイロを貼ることを勧めます。熱ければ下腹部だけでも結構です。