甲状腺異常

甲状腺の機能亢進または低下を改善するための療法です。

甲状腺自体の機能改善、緊張の和らげ・ストレスの緩和・上部リンパの流れの改善、体質改善を目的とします。機能亢進の場合は優しく押し揉んでください。

 

1. まず、甲状腺自体の機能改善です。足の反射区を使います。これは、機能亢進、低下双方に共通です。

右図 足の裏側「甲状腺ゾーン」 (足の親指の基節の近位端半分と足の親指の中足骨遠位端の一部)

足の親指の付け根の下にある膨らんだ部分にあたります。甲状腺異常の方はこの部分がやわらかいのが特徴です。かたさを治療の目安としてください。特に親指の第二関節あたりを揉んでください。さらに親指と人差し指の間も押しもんでください。

右図 足の甲側「甲状腺ゾーン」 (足裏の反射区より小さく、親指の基節の近位端の一部)

2. 甲状腺異常にとって、ストレスの緩和とコントロール、自律神経の調整は重要な治療ポイントです。

ストレスを緩和し、バランスを調整するツボ、反射区です。

右図「腹腔神経叢ゾーン」(「湧泉」を中心に第一中足骨と第二中足骨の間から、第三中足骨と第四中足骨の間までの範囲)

太陽神経叢ともいいます。特に、親指と人差し指のまたから踵方向に4cm下がったふくらみの稜線上、そして、そこから拇指球の下のくぼみまでの箇所が効きます。緊張を和らげる有名なゾーンです。

右図「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)

右図「手の心包区」(中指を下がった手のひらの中央)

②次の耳ツボは気持ちを落ち着かせるのに有効です。

次の図はノジェ式による三角窩(耳の上部、三角形をした浅いくぼみ)、耳垂(耳たぶ)の刺鍼点です。(鍼療法図鑑;ハンス‐ウルリッヒ・ヘッカー(ほか著)、兵頭明(監修)を参考にしています)

[注]

「神門」 (耳の上部、三角形をした浅いくぼみ(三角窩)、正確には対輪上脚と対輪下脚によってできる角の上、対輪上脚寄り。三角窩を3等分し、後方1/3の区域の上方対輪上脚寄り)

精神安定、自律神経のバランス改善に著効のある最も重要なツボ

・「交感」 (対輪下脚と耳輪の交差部)

自律神経のバランス改善、安定に最も重要なツボ

・「攻撃性抑制点」 (珠間切痕縁の下、顔より)

依存症、重要な精神作用点

・「不安および心配点」 (攻撃性抑制点の下)

不安、心配

・「抗鬱点」 (攻撃性抑制点と同じ高さ、耳輪の内側)

憂鬱な気分

・「悲しみおよび喜び点」 (耳垂の後頭部、不安および心配点と同じ高さ)

生きる喜びの喪失、悲しみ

・「マスター・オメガ・ポイント」 (耳垂の下部(尾側部))

自律神経系の調和、重要な精神作用点

・各耳ツボは個別に爪等を使って軽く押さえますが、次の方法も勧めます。三角窩全体、耳垂全体の前側を人差し指の腹で、その後側を親指の腹で挟み、押しもみます。その後、三角窩はほんの少し上方に、耳垂はほんの少し後下方にひっぱります。気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。

 

③次の足のツボも上部リンパの流れを改善し、自律神経のバランスを整えます。

右図「上部リンパゾーン」(足裏、足の甲の各々の趾間の根元にある丸いゾーン)

八風と呼ばれるツボでもあります。親指と人差し指で足の甲、裏を挟むように押しこんでください。

3. 体質改善を図ることも重要です。

甲状腺機能低下には食べ物などから生み出される後天の気と両親から受け継いだ先天の気(生命エネルギー)の不足の改善、甲状腺機能亢進にはお血の状態の改善を狙い、腎と脾に関する基本的なツボを使います。

右図「三陰交」(内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

右図「腎兪」 (第二、第三腰椎棘突起間脊柱の傍、指2本)

背中から触れる第十二肋骨の先端を結んだ線になります。

「志室」 (腎兪の傍、指2本)

背中から触れる第十二肋骨の先端を結んだ線になります。

押し方としては次の方法がお勧めです。

仰向けに寝て、小さなボールを2個タオルに巻いて腰に当てます。小さなボールとしてバウンドボール(直径56mm)がお勧めです。