耳ツボ図解

本サイトで紹介しています各耳ツボを図解します。

本サイトでの耳ツボは次の視点から捉えています。

①未病、疾患ごとの治療点………図1、図2

②美容を目的………図3の一部のツボ

③ダイエット(ここでは食欲抑制)を目的………図3

④気持ちを落ち着けることを目的………図4

 

《図1》

[注]

①「内鼻」は図3の「腎上腺」の裏側という説と耳珠内側下方の1/2という説がありますが、どちらでも結構です。指または爪で押す限りにおいては大差ありません。

②「扁桃腺」の疾患に「睡眠時無呼吸」を挙げましたが、この病気の耳ツボとして「気管」、「咽喉」、「外鼻」、「内鼻」も加えてください。なお、このツボの名前は一般的に「扁桃体」、一部に「扁桃腺」と表記されています。英語名は「Tonsil」であることから本サイトでは「扁桃腺」と表記します。

③「風渓」は耳の上の方の溝(舟状窩)で耳の一番高い所から少し外側に下がったあたりにあります。耳介結節(耳輪の後上部の縁にある突起)の下になります。

 

《図2》


[注]

「降圧溝」は耳の上部外側の裏側に縦及び斜めに走っている溝です。「耳背溝」とも言います。右図は耳の後ろから見た「降圧溝」です。耳背に対輪と対輪上脚、対輪下脚により作られるY字型の溝があります。耳輪の上の方を横に引っ張るとY字型の溝が良くわかります。

「肩こり帯」は耳の外縁で耳輪と対輪に挟まれたくぼみ(舟状窩)に取ります。ほんの少し後下方に引っ張りながら押し揉みます。

③「胸椎」、「頸椎」のエリアは対輪にあり、親指と人差し指で挟むように押し揉みます。 

「骨盤腔」は対輪上脚と対輪下脚によってできる角(分岐)という説と、三角窩(耳の上部、対輪上脚と対輪下脚によって囲まれている三角状のくぼみ)を3等分し、後方1/3の区域の下方で対輪下脚寄りという説がありますが、股関節痛の場合は前者とします。

《図3》

・食道、噴門、胃:胃の働きを正常化して活発にする、消化力を高める

・脾:⇒× 食欲不振や下痢、むくみの改善 ⇒ 食欲抑制にならない

上肺、下肺新陳代謝、血行、排泄を促進し、ダイエットのほか、風邪の治療等、幅広い効果 ⇒ 美容には欠かせない

・神門:精神安定、自律神経のバランス改善、不眠症にも最適

・渇点:喉の渇きを抑え、水分の過剰摂取を抑制

・飢点:食欲抑制 ⇒ 代表的なダイエットのツボ、このツボだけでも食欲抑制に十分な効果を発揮

・腎上腺:ホルモンバランス(特に副腎皮質ホルモン) ⇒ 美容には欠かせない

・内分泌:ホルモンなどの内分泌系の乱れを正常 ⇒ 美容には欠かせない

 

[注]

①「飢点」には二つ説があります。

その1は図1の「外鼻」、その2は耳珠の前のやや下です。本ホームページでは依存症のツボとして後者を採用しています。と言っても、1mm~2mmしか離れていません。「やや下」 の目安は、耳珠の中心を通る水平線と耳の穴の下にある切れ込みの水平線の間を3等分し、上の1/3の中心としてください。爪で押さえます。

②「腎上腺」、日本語で言うと「副腎」になります。このツボの効果は副腎ホルモンの調整です。位置としては耳穴の前にある膨らみ部分(耳珠)のすぐ下になりますが、目安として耳珠の頂点が一つの方は耳珠の下1/3、頂点が2つある方は下の方の頂点上にとります。一部内側に入りますので、少し痛いですが、爪で挟むように押さえます。

③「内分泌」の位置は耳の穴の下にある切れ込み(珠間切痕)の内側の底で、小さな平らな丘になっているところになります。珠間切痕を指で挟みます。

④「神門」の位置は耳の上部、三角形をした浅いくぼみ(三角窩)、正確には対輪上脚と対輪下脚によってできる角の上、対輪上脚寄りに取ります。三角窩を3等分し、後方1/3の区域の上方対輪上脚寄りです。夜目が覚めて眠れないとき、このあたりを爪で刺激をし、あくびが出ればツボに当たったと思って結構です。

「上肺」、「下肺(かはい)」の位置は、耳の穴につながる大きなくぼみ(耳甲介腔)の中央に「心」というツボがありますが、その「心」を取り巻くという説と「心」の外方で対輪内側縁と「心」の間の上下という説があります。本ホームページでは「心」上下に取っています。爪で押します。

⑥美容で「上肺」、「下肺」、「腎上腺」、「内分泌」を刺激する場合、次の方法が簡単で気持ちよくでき、お勧めです。耳甲介腔の中央や耳孔に中指の先端を当て、親指を耳の後ろから挟むようにして軽くもみ、「腎上腺」や「内分泌」を越したあたりで軽擦しながら下の方にほんの少し引っ張ります。

 

《図4》

次の図はノジェ式による三角窩(耳の上部、三角形をした浅いくぼみ)、耳垂(耳たぶ)の刺鍼点です。(鍼療法図鑑;ハンス‐ウルリッヒ・ヘッカー(ほか著)、兵頭明(監修)を参考にしています)

[注]

①「神門」 (耳の上部、三角形をした浅いくぼみ(三角窩)、正確には対輪上脚と対輪下脚によってできる角の上、対輪上脚寄り。三角窩を3等分し、後方1/3の区域の上方対輪上脚寄り)

精神安定、自律神経のバランス改善に著効のある最も重要なツボ

②「交感」 (対輪下脚と耳輪の交差部)

自律神経のバランス改善、安定に重要なツボ

③「攻撃性抑制点」 (珠間切痕縁の下、顔より)

依存症、重要な精神作用点

④「不安および心配点」 (攻撃性抑制点の下)

不安、心配

⑤「抗鬱点」 (攻撃性抑制点と同じ高さ、耳輪の内側)

憂鬱な気分

⑥「悲しみおよび喜び点」 (耳垂の後頭部、不安および心配点と同じ高さ)

生きる喜びの喪失、悲しみ

⑦「マスター・オメガ・ポイント」 (耳垂の下部(尾側部))

自律神経系の調和、重要な精神作用点

⑧各耳ツボは個別に爪等を使って軽く押さえますが、次の方法も勧めます。三角窩全体、耳垂全体の前側を人差し指の腹で、その後側を親指の腹で挟み、押しもみます。その後、三角窩はほんの少し上方に、耳垂はほんの少し後下方にひっぱります。気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。