脂漏性皮膚炎、ニキビダニ

ビラン、アフタ、水泡がなく、赤みを伴う湿疹で特に鼻の頭や小鼻にできます。脂漏性皮膚炎、ニキビダニが考えられ、本ページはその対処方法です。念のため、皮膚科の受診を勧めますが、再発防止のためにはツボ療法がきっと役に立ちます。

 

1. 洗顔で皮脂を取り除くことが基本です。脂漏性皮膚炎、ニキビダニ等共通です。 

・石鹸は低刺激性のものをお使いください。

・手で泡だてて、初期の段階は患部に泡をそっと塗ります。

・炎症が治まってきた段階になりましたら、泡で丁寧に皮脂を取り除くイメージで洗います。洗い方は試行錯誤しながらご自分に合った方法をマスターしてください。洗いすぎも洗い足りないのも良くありません。

・手で水をすくい、患部の石鹸を完全に流します。

・患部をタオルで擦らないでください。

・熱いお湯をかけないでください。

・石鹸を使った洗顔を一日1回にするか2回にするかは様子を見ながら選択してください。患部だけでも一日2回を勧めます。

 

2. 脂漏性皮膚炎のツボ療法です。

①まず、足のツボです。

右図「湧泉」 (足の五本の指を内側に曲げた時にできる凹んだところ)

「副腎ゾーン」 (「湧泉」の真下)

特に「副腎ゾーン」は大事です。

②次に手のひらのツボです。

「腎穴」 (手掌側で小指の指先側、第一関節の横しわ中央)

ホルモンバランスをとります。ピップエレキバンを貼り、気長に治す必要がありますが、顔全体の肌荒れも改善します。

「肺穴」 (手掌側で薬指の指先側、第一関節の横しわ中央)も合わせることで有効性が高まります。

 

③次に右図の「合谷」というツボです。手背、第二中手骨中点の橈側のくぼみにとります。再発防止のためのツボです。

④右図の耳のツボもおすすめです。

右図「内分泌」 (耳の穴の下にある切れ込みの内側の底)

ホルモンバランスを取ります。小さな平らな丘になっているところで、人差し指と親指ではさんで押します。

「副腎」 (耳穴の前にある膨らみ部分(耳珠)のすぐ下、目安として耳珠の頂点が一つの方は耳珠の下1/3、頂点が2つある方は下の方の頂点上にとる)

「腎上腺」とも言います。このツボの効果は副腎ホルモンの調整です。一部内側に入りますので、少し痛いですが、爪で挟むように押さえます。

「上肺」、「下肺(かはい)」(耳甲介腔(耳の穴につながる大きなくぼみ)の中央の上下)

このツボは 新陳代謝、血行、排泄を促進し、ダイエットのほか、風邪、便秘、肌のかゆみ等への幅広い効果があります。爪で押します。

「上肺」、「下肺」、「副腎」、「内分泌」を刺激する場合、次の方法が簡単で気持ちよくでき、お勧めです。耳甲介腔の中央や耳孔に中指の先端を当て、親指を耳の後ろから挟むようにして軽くもみ、「副腎」や「内分泌」を越したあたりで軽擦しながら下の方にほんの少し引っ張ります。

   

3. 鼻の頭や小鼻の湿疹の場合、ニキビダニ、酒さ、毛嚢炎の可能性もあり、その治療法です。再発しやすく、再発防止のために項番1の洗顔とともに次のツボが有効です一日5~6回以上頻繁に押してください

①お勧めのツボのひとつめです。爪の生え際(爪体の角から2mm弱)です。「少商」、「商陽」、「中衝」、「関衝」、「少衝」、「小沢」を刺激します。内側から「内」、「内」、「内」、「外」、「内」、「外」と覚えるとよいと思います。これらのツボは井穴と呼ばれます。ツボは左側の図の○印に位置し、赤線のところを親指の爪の先端を使って断ち切るように押すか、チクチクと数回押します。特に「少商」、「商陽」がよく効きます。

 

②化膿性の湿疹によく効くツボです。

右図「曲骨」 (下腹部、前正中線上、恥骨結合上縁)

「横骨」 (曲骨の隣)

さらに「横骨」の隣も押します。

「気衝」 (鼠径部、恥骨結合上縁と同じ高さで、前正中線の外方指3本)

曲骨の外方指3本になります。

 

③よく効きます。

右図「合谷」 (手背、第二中手骨中点の橈側のくぼみ) 

曲池」 (肘を十分屈曲して、肘窩横紋外端の陥凹部)