脳の疲れ

脳の疲れは、脳が緊張した状態や不安が長く続くことによって起こり、疲労困憊といった状況になります。
この状況を改善すべく、脳の血流を改善し、むくみをとるツボ、反射区に手当てをしていきます。

 

1. まず、頭のツボで脳の血流改善をします。

①右図「百会」 (頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部)

髪の生え際から指幅7本上か7本弱(女性は6本上)で少しくぼんでいるところを探ります。

「四神聡」 (百会の前後左右親指の幅1本) 

「神」は精神の意味、「聡」は聡明の意味で、精神状態を落ち着かせることができ、自律神経のバランスが是正され、頭の感じをスッキリさせる効果があるツボです。百会の後のツボは単独で「防老」と呼ばれるツボです。

「通天」 (「百会」の大体指2本強斜め前)

四神聡の前のツボと並びます。

「前頂」 (「百会」の指2本前)

「百会」と次の「顖会」との中間にとります。

「顖会」 (「上星(手関節横紋を鼻の先端に当て、中指先端の当たるところ)より指1本強後ろ、または髪の生え際から指幅3本上、押してくぼみを探す)

冠状縫合(左右頭頂骨と前頭骨との三骨の縫合)の中央にあたるところで、陥凹部を探ります。

「後頂」 (「百会より指2本後) 

②次に膀胱経(頭の正中線から指二本横)、胆経(前頭部眉毛中央を上がった線)という経絡(ツボの経路)を人差し指、中指、薬指、小指の腹で押しながら、前髪際から後ろに少しずつ上がっていきます。コツは四指を少し広げ、頭のくぼみを探り、頭皮に指の腹を押しつけ、前後に揺らします。表面を揺らしますと髪が引っ張られますので注意してください。

なお、頭頂部の膀胱経、胆経の個々のツボの位置については「頭の正中線のツボ図解」ページを参照してください。

 

右図の後頭部の督脈(頭の正中線)、膀胱経(頭の正中線から指二本横)、胆経(前頭部眉毛中央を上がった線)という経絡も人差し指、中指、薬指、小指の腹で頭頂部から項部にむけて押していきます。コツは上述と同じです。 

③次に右図側頭部の2本の線を押していきます。頭鍼で使用する頂顳前斜線と頂顳後斜線という線です。コツは上述と同じです。

頂顳前斜線:「懸釐」(もみあげを上にたどり、眉の高さより少し上)~「前頂」 (「百会」の指2本前)の線

頂顳後斜線:「曲鬢」(もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点)~「百会」(頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部)の線

 

④次に後頭部の横の線です。

目安として、

右図b1外後頭隆起の下の線(2本)、

b2外後頭隆起の上の線、

b3外後頭隆起よりも指2、3本上の線

を中心部から側頭部に向けて探ってみてください。b2の線上には「脳戸」、「玉枕」、「脳空」というツボが並んでいます。

且つ、後頭部、側頭部を指で探るとあちこちに凹凸があります。くぼんでいて、少し痛いところを押します。これも効果的です。

 

⑤右図の胆経という経絡上もお勧めです。耳介の付け根の後縁から指2本(~2本弱)離れた孤の線上でくぼんでいるところを探ってください。「率谷」、「天衝」、「浮白」、「頭の竅陰」というツボがあります。これらのツボを目安にしてください。

右図「率谷」 (耳尖の直上、指2本)

「天衝」 (耳介の付け根の後縁の直上と率谷と同じ高さの交点)

「浮白」 (頭部、乳様突起の後上方、天衝と完骨(項番1)を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝から1/3) 

「頭の竅陰」 (頭部、乳様突起の後上方、天衝と完骨(項番1)を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝から2/3)

 

⑥右図「完骨」 (乳様突起下端より後上方指1本弱(骨がくぼんだところ)または乳様突起下端より後下方、陥凹部)

右図「太陽」 (目じりから髪の生え際に向かう間にあるこめかみの大きなくぼみ)

2. 項部のツボで脳の血流改善をします。

右図「風池」 (僧帽筋腱(僧帽筋の起始部)と胸鎖乳突筋の間の陥凹部、後頭骨の骨際)

体の正中線より指3本弱外側に位置します。

「風府」 (外後頭隆起下方(指二本弱)の陥中)

「風池」と同じ高さになります。

「天柱」 (盆のくぼの中央から指2本外側で僧帽筋腱の外縁陥凹部)

左右の「風池」を結んだ線より少し下側に位置します。「風池」を結んだ線には「上天柱」というツボがあり、「天柱」に劣らぬ効用があります。

首を後ろに倒し、首の重みを利用して右側は左手の(左側は右手の)中指で押さえた方が効きます。

「健脳」 (風池より指幅1.5本下)

指幅1本下という説もありますが、本サイトでは1.5本下とします。ツボの名前通り健脳を狙います。

「百労」 (脊柱の正中第七頸椎棘から指幅3本分上、外側指1.5本)

人によって第七頸椎棘から指幅4本分上が効く場合もあります。

3. 次に足と手の反射区、ツボです。

右図「脳ゾーン」(足の親指腹全体)

親指の腹の頭部、人差し指側の側部も含めて押し揉んでください。手の拇指の腹または示指の横で押し揉みます。力が入らない方は指圧棒で押し込んでください。

「腹腔神経叢」 (「湧泉」(足の五本の指を内側に曲げた時にできる凹んだところ)というツボを中心に第一中足骨と第二中足骨の間から、第三中足骨と第四中足骨の間までの範囲) 

太陽神経叢ともいいます。特に、親指と人差し指のまたから踵方向に4cm下がったふくらみの稜線上、そして、そこから拇指球の下の窪みまでの箇所が効きます。

「湧泉」 (足の五本の指を内側に曲げた時にできる凹んだところ)

 

右図「合谷」 (第一、第二中手骨の基底部の前陥凹部にとる。やや人差し指側)

4. あくびも疲れを取るのには有効です。やり方は簡単です。①椅子にすわり、②首を後ろに倒し、③顔の筋肉をすべて緩め、④口をぽかんとあけます。自然にあくびが出ます。