脳卒中予防

脳卒中予防のツボ療法です。日常的に施術ができ、効果が高いツボを選びました。

留意点です。

①後遺症の施術は「脳卒中後遺症」ページを参照してください。

②脳卒中は生活習慣病で、「高血圧」、脂質異常症(特に高脂血)」、糖尿病」、動脈硬化」等が大きな要因の一つと言われています。何らかのリスクがある方はそれぞれのページを参考にして日常的に施術を行ってください。

③主に生活習慣を起因とした東洋医学的な体質の見方から、「気滞」、「気逆」、「瘀血」、「湿熱」を改善する必要があります。「体質とツボ」ページを参照してください。

 

1. 古来から伝わる「中風七穴の灸」及び血圧を安定させる有名なツボから次の4つを取り上げます。

①右図「風市」(大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部につけたとき、中指の先端が当たる腸脛靱帯の後方部、圧痛点にとる)

中指でゆっくりと揉みほぐすようにしてください。腸脛靱帯はやや膝を屈し、大腿をやや内旋すると現れやすくなります。

②右図「曲池」(肘を十分屈曲して、肘窩横紋外端の陥凹部)

高血圧の名穴でもあります。初めは弱く、次第に強く外向きに、ひびきの感覚が拡散するように押します。

 

右図「合谷」 (第一、第二中手骨の基底部の前陥凹部にとる。やや人差し指側)

中風七穴ではありませんが、血圧安定には「曲池」とともに欠かせないツボです。 

 

 

③右図「足三里」(膝の外側直下の小さなくぼみから指4本分下)

万能の名穴ですが、脳卒中の予防、治療穴としても有名です。

2. 中国で有名な「醒脳開竅法」から次の2穴を選びます。

①右図「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)

肝気と血を整えます。

②右図「三陰交」 (内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

気血をめぐらせ、血瘀を除きます。

3. 頭のツボです。上にこもりがちな気を下ろします。

①右図「百会」 (頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部)

髪の生え際から指幅7本上か7本弱(女性は6本上)で少しくぼんでいるところを探ります。

「四神聡」 (百会の前後左右親指の幅1本) 

「神」は精神の意味、「聡」は聡明の意味で、精神状態を落ち着かせることができ、自律神経のバランスが是正され、頭の感じをスッキリさせる効果があるツボです。百会の後のツボは単独で「防老」と呼ばれるツボです。 

「前頂」 (「百会」の指2本前) 

「後頂」 (「百会」の指2本後) 

 

②右図督脈(頭の正中線)、膀胱経(頭の正中線から指二本横)、胆経(前頭部眉毛中央を上がった線)という経絡(ツボの経路)を人差し指、中指、薬指、小指の腹で押しながら、前髪際指2本下から後ろに少しずつ上がっていきます。コツは四指を少し広げ、頭のくぼみを探り、頭皮に指の腹を押しつけ、前後に揺らします。表面を揺らしますと髪が引っ張られますので注意してください。

特に督脈、前髪際指2本下から前髪際までの線(正中線から外側に向けて額中線、額旁Ⅰ線、額旁Ⅱ線、額旁Ⅲ線)を念入りに押してください。

なお、督脈、頭頂部の膀胱経、胆経の個々のツボの位置については「頭の正中線のツボ図解」ページを参照してください。

 

③次に右図側頭部の2本の線を押していきます。頭鍼で使用する頂顳前斜線と頂顳後斜線という線です。コツは上述と同じです。

頂顳前斜線:「懸釐」(もみあげを上にたどり、眉の高さより少し上)~「前頂」 (「百会」の指2本前)の線

運動機能の活性化を狙います。

頂顳後斜線:「曲鬢」(もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点)~「百会」(頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部)の線

感覚機能の活性化を狙います。

 

4. 高血圧の方は、次のツボを日常的に押すことを勧めます。一日何回でも結構です。

各指の爪の生え際(爪体の角から2mm弱)の6か所、「少商」、「商陽」、「中衝」、「関衝」、「少衝」、「小沢」を爪で押します。内側から「内」、「内」、「内」、「外」、「内」、「外」と覚えるとよいと思います。これらのツボは井穴と呼ばれています。