脳卒中後遺症

脳卒中で病状が安定した後の回復期リハビリテーションの補助療法です。

脳卒中後遺症の治療穴として、昭和の名灸師と言われた深谷先生とその高弟の先生が推奨しているツボから選びました。一般の方が長く続けられることを考慮しツボの数を絞りました。毎日且つ長期間続けることがポイントです。後遺症治療としては患側だけで結構ですが、予防も兼ねて健側も勧めます。

 

1. もし、お灸ができる環境があれば、療法としてはお灸を勧めます。

お灸をするに当たっての注意点です。

① 一般の方はせんねん灸のような台座があるお灸の方が扱いやすいと思います。くれぐれも注意しなければならないことは水泡が生じないようにすることです。熱く感じたときはすぐに取ってください。

② 熱くない場合はもう1壮してください。2壮までで止めてください。ここで紹介するツボは予防も兼ねています。お灸とは長い付き合いになると思います。焦らないでください。

 

2. お灸ができない環境やお灸のにおいや煙が苦手な方は指圧をベースとし、時々ピップエレキバンを貼って刺激を持続させてください。

 

3. ツボの紹介です。まず、手のツボからです。

①右図「十宣」 (手の指の最先端)

最初は患側の5本の指端全部にお灸をします。熱く感じない指を選び、その指が以降の治療対象です。機能回復に優れた効果を出しますが、一定の機能回復を見た後はそれ以上の効果は期待できないと言われています。

②右図「曲池」(肘を十分屈曲して、肘窩横紋外端の陥凹部)

高血圧の名穴でもあります。

「手三里」 (「曲池」より前腕橈側指3本下)

4. 次に足のツボです。

①右図「風市」(大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部につけたとき、中指の先端が当たる腸脛靱帯の後方部、圧痛点にとる)

腸脛靱帯はやや膝を屈し、大腿をやや内旋すると現れやすくなります。

②右図「足三里」(膝の外側直下の小さなくぼみから指4本分下) 

万能の名穴ですが、脳卒中の予防、治療穴としても有名です。

5. 中国で有名な「醒脳開竅法」から次の2穴を選びます。

①右図「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)

肝気と血を整えます。

②右図「三陰交」 (内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

気血をめぐらせ、血瘀を除きます。