頭のツボ図解

1. 頭の正中線のツボの位置はわかりにくいので、そのとり方を説明します。下図を参照してください。

 

「神庭」 (鼻の真上、髪際(かみぎわ)より指1本弱入る)

髪際(髪の生え際)は年齢とともに変わりますので、眉間から指4本のところにとります。髪際にとるという説もあります。

「上星」 (手関節横紋を鼻尖に当て、中指先端の当たるところ)

「顖会」(「上星より指1本強後ろ、または髪の生え際から指幅3本上、押してくぼみを探す)

冠状縫合(左右頭頂骨と前頭骨との三骨の縫合)の中央にあたるところで、陥凹部を探ります。

「前頂」 (「百会」の指2本前)

「顖会」と「百会」の中間にとります。

「百会」 (頭部正中線と左右の耳尖を結んだ線の交叉部))

髪際から指幅7本上か7本弱で少しくぼんでいるところを探ります。女性は6本上にくぼんでいるところを探ってください。

「後頂」 (「百会」の指2本後)

「四神聡」 (百会の前後左右親指の幅1本)

「神」は精神の意味、「聡」は聡明の意味です。特に「百会」の後のツボは「防老」とも呼ばれています。

「脳戸」 (外後頭隆起直上陥中)

「瘂門」から指3本上です。水平線上に「玉枕」があります。

「風府」 (外後頭隆起下方(指二本弱)の陥中)

「瘂門」から5mm上です。水平線上に「風池」があります。

「瘂門」 (項窩の正中、後頭骨下際の凹みで指で盆の窪を押し上げて止まるところ)

盆の窪で最も陥凹しているところに取ります。同じ並びに「天柱」があります。


2. 頭頂部のツボの位置関係もわかりにくいので図示します。

3. 後頭部をマッサージする際、本ホームページでは、「後頭部、側頭部を指で探るとあちこちに凹凸があります。くぼんでいて、少し痛いところを押します。」と説明していますが、目安となる場所を明記します。

「つむじ」

少し長めに押します。つむじが見つからない場合は、百会の後あたりを押してください。

「ラムダ縫合」 (後頭骨と左右の頭頂骨の接続部)

「言語2区」 (頭頂結節の後下方2cmより下3cmの区域)

運動性の失語症(言葉は理解できるが発音がむずかしい)に効果があるといわれています。

「言語3区」 (耳尖の直上1.5cmの点より後方4cmの区域)

感覚性の失語症(発語は問題ないが言葉の理解がむずかしい)に効果があるといわれています。

「後頭乳突縫合」 (後頭骨と側頭骨乳突部(側頭骨後方を形成する側頭骨の一部分)の間)

胆経という経絡のツボが並んでいます。側頭部の痛みや耳鳴り、難聴に良く効きます。

「外後頭隆起の上下の横線」 (後頭部の正中線の下方にある出っ張った骨)

盆の窪に指を当て、上の方に指をずらしていくと骨の出っ張りにぶつかります。それが、外後頭隆起です。揉む場所は外後頭隆起の上の横線、下の横線2本です。下の線2本をそれぞれ上項線、下項線といいます。このラインには目に良いツボが並んでいます。耳の後ろ、乳様突起まで押しもみます。

1:「督脈」 (頭の正中線)、

2:「膀胱経」 (頭の正中線から指二本横)

3:「胆経」 (前頭部眉毛中央を上がった線)

 

4. 額(ひたい)にある頭鍼療法のツボを図解します。鎮静、記憶障害/見当識障害の早期症状の改善、脳活性化を狙います。やっていただくとわかりますが、気持ちが和らぎます。

①まず、1984年WHO西太平洋地域事務局会議で同意が得られた「頭皮鍼穴名称国際標準」のツボです。

 

「額中線」 (頭の正中線、縦の線は前髪際から指2本下まで(縦の線は以下同様))

「額旁Ⅰ線」 (頭の正中線から指1本半外側)

「額旁Ⅱ線」 (まっすぐ前を見た状態で瞳孔を上がった線上)

「額旁Ⅲ線」 (額角から指半分内側)

 

②次は宮崎県日南市から山元敏勝先生が世界に発信している山元式頭鍼療法のひとつです。

「眼」、「鼻」、「口」 (正中線から1cmの両側、生え際から2cm下、1cmごとに眼、鼻、口を配置)

「耳」 (鼻点の両側約2cm)

「頭部/頸部」 (生え際の位置で正中線から1cm両側、生え際上から下に向けて2cm)

「胸部」 (眉頭より1cm上、上方外側15度の角度で2cm)

 

(本項の参考文献)

・王暁明 (2015) 『頭鍼臨床解剖マップ』 医歯薬出版 

・加藤直哉・冨田祥史 (2019)『山元式新頭鍼療法の実践』山元敏勝監修 三和書籍.