骨粗鬆症

骨粗鬆症は「骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気」ですが、東洋医学の観点から見ると骨を司る腎の経絡(ツボの経路)の衰えと食物(ここではカルシウム)の吸収と代謝の衰え、すなわち後天の気を司る胃、脾、小腸の経絡の衰えと見ます。

骨粗鬆症のみならず、冷え、むくみ、膝の痛み、下肢動脈瘤等に対応すべく、足腰の強化は中高年にとって非常に大事なものと考えています。

特効ツボ、腎、胃、脾、小腸に関連するツボ、反射ゾーンから治療または予防していきます。

 

1. 一番のお勧めのツボです。

右図「失眠」(踵の中央)

このツボを木槌で軽く叩きます。中国では「失眠」の位置を足裏の縦の中心線と内・外踝を結ぶ線との交差点としています。踵の中央より前になります。朝夕少し広めに100回ぐらい叩いてください。

あわせて、次項の「湧泉」も叩いてください。

踵を床に打ちつける方法も有効ですが、この方法が一番膝に負担がかかりません。

 

2. 足裏のツボ、ゾーンから施術していきます。

右図「湧泉」 (足の五本の指を内側に曲げた時にできる凹んだところ)

腎の経絡を強化します。

「副腎ゾーン」 (「湧泉」の真下)

「湧泉」、「副腎ゾーン」とも、腎を強化します。女性は閉経後、特に「副腎ゾーン」は大事です。

「小腸ゾーン」(土踏まずのリスフラン関節より踵側)

「十二指腸ゾーン」(足裏第一中足骨の基部、小腸ゾーンの上)

「胃ゾーン」 (土踏まずの上、親指の付け根の下のふくらみ(拇指球)の下部)

「小腸ゾーン」、「十二指腸ゾーン」、「胃ゾーン」は、特にカルシウムの消化吸収を助けます。「胃ゾーン」、「十二指腸ゾーン」は消化する方向つまり図の矢印の方向に押し込んでいきます。左足と右足の方向が違いますので、ご注意願います。

「甲状腺ゾーン」(足の親指の付け根の下にある膨らんだ部分)、

「副甲状腺ゾーン」(甲状腺の内側)

カルシウムの代謝をコントロールします。特に足の内側の黒く塗りつぶしたところの副甲状腺ゾーンを念入りに押し揉んでください。親指の付け根、親指と人差し指の間も押し揉んでください。

3. 次に特効穴、腎、脾の経絡から次のツボを紹介します。

右図「懸鐘」 (外踝の上指4本、腓骨前縁に取る)

古来、骨髄の精気が集まるツボとして有名です。腓骨後縁も押して圧痛のある方を取ってください。

右図「太谿」(内踝の後方、アキレス腱の前のくぼみ)

「三陰交」(内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

4. 骨粗鬆症の怖さは転倒による骨折です。転倒予防には運動療法が必須です。「自分でできる運動療法」ページ、特に《バランス運動と下半身の筋肉トレーニングの組み合わせ》、《筋肉が弱い方向けの下半身の強化》という項目がお勧めです。