腰痛で灯台下暗しのツボ

整体の練習のやり過ぎで少し腰に違和感があったところに、重いものを持ったり、腰に良くない姿勢を長く続けたこともあり、腰痛を再発させてしまいました。今回は急性の腰痛でいつも使っているツボ「中封」、「崑崙」、「腰腿点」、「足の反射区」ではなかなか良くなりません。左腸骨の上で外側の部分(中臀筋中部あたり)に痛みが走ります。三夜連続で痛くて何回も目が覚めます。湿布も効きません。特に寝起きが激痛です。

経絡(ツボの経路)から見ると胆経に近いラインです。胆経に絞り、見事に効いたのは胆経の主要穴「陽陵泉」です。せんねん灸を7壮しても熱くなく、毎日の施灸で日々改善されていることを実感しました。筋肉の損傷に「陽陵泉」は定番ではありますが、単にこの症状にはこのツボというだけではなく、基本に戻って、経絡を意識することが重要だと認識しました。

なお、ジムでの定期的なトレーニングは、腰痛を引き起こす筋トレメニューを除いて続けました。

 

「陽陵泉」 (腓骨小頭(膝の外側、斜め下の小さな骨)の前下際)

(2017/11/5記)

 

その後、2週間ほど経って「陽陵泉」へのお灸は1壮で熱くなり、日常生活やジムでのトレーニングには支障ありません。しかし、ストレッチ時に腰の横に痛みが走ります。そこで教科書的なツボ療法の経絡の熱を取るツボ「滎穴」、関節の痛みを取るツボ「兪穴」と呼ばれるツボを使います。胆経では「侠𧮾」と「足臨泣」が該当します。そこへのお灸は4壮やっても熱くありません。日々の施灸で良くなっていきます。今では1、2壮で熱くなります。

 

「侠𧮾」 (足背、第四、第五足指間、みずかきの近位、赤白肉際) 

「足臨泣」 (第四、第五中足骨接合部の前、足の薬指と小指の間を押し上げて止まるところ)

(2017/11/27記)