疲れたときに、慢性の歯肉炎、歯周病による歯痛が出た場合の対処法です。予防法としても採用してください。歯医者の処置に加えて、セルフでできる対処法や予防法で早めに、軽いうちに治してください。
1. 足にある歯周病の特効穴にお灸をします。
右図「女膝」 (踵の尖端で、足の裏の赤っぽい色から「かかと」の普通の肌色に変わるその境界線のところ)女室とも言います。
「女膝」は歯周病(歯槽膿漏)の名穴です。お灸がとてもよく効きます。炎症を起こしているときは熱くありません。熱くなる(あたたかくなる)まで何壮でも繰り返してください。慢性化している場合は、長期にわたり、お灸を続けることを勧めます。次第に落ち着いてきます。
2. 口内が乾いてくると、痛みや刺激が増します。次の手法は特に唾液を出すことを目的とします。
顔のツボにシャープペンシルの先(芯を出していない状態)か楊枝の先でチクチクと刺激をします。
次の方法も有効です。
楊枝を10本ぐらい束ねて輪ゴムで止めます。刺激が分散され、当たりが柔らかくなります。
右図「下関」 (頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部)
耳珠の下の方の前に下顎骨関節突起が触れ、さらにその前の陥凹部にとります。口を開けると下顎骨関節突起が前に移動して陥凹部が持ち上がります。上の奥歯の養生です。
「翳風」 (耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部)
耳たぶの後ろにあり、口を開けば陥凹部が現れます。口を軽く開けた状態で押します。下の奥歯の養生です。
「頬車」 (下顎角の指1本前上方)
「大迎」 (下顎角の前方指2本半弱の陥凹部、動脈手に応じるところ)
「大迎」を含む下顎骨の下縁3~4cmのエリア(右図緑)に指を押しこんでください。唾液が出てきます。
3. 休日等で歯医者に行けない場合は薬局で塗布タイプの歯肉炎・歯槽膿漏薬を購入し、塗ってください。3~4日ぐらいで痛みが止まるはずです。あくまで応急処置です。