免疫力の衰えは大腸を温めること

1月末から続いていた不調(夜起きたときのめまいと胃のムカムカ感)は、自分なりの解決策が見つかり、2月中頃から回復しましたが、3月に入り、今度は頑固なヘルペスになりました。ヘルペスの箇所は鼻の頭と左大腿部です。帯状疱疹ではないですが、手こずりそうなので皮膚科を受診しました。「疲れていますね。免疫力が落ちています」という説明と飲み薬バルトレックス錠500と抗ウイルス剤の軟膏を処方されました。

 

問題はこういった状況の元の原因は何かということです。

1月末から不調とは言え、スポーツジムは週4回通い、講座、講座の準備、東洋医学等のスタディを続けており、それほど疲れた感覚はありません。確かに寝る前、「今日は疲れたな」という日が増えてきましたが、翌日には回復します。3月2日に7回目のコロナワクチンを受けましたが、それほど顕著な副反応はなく、ワクチンが影響しているかどうかは調べようがありません。

 

 

そもそもの原因について、中国医学の本を数冊読み返すなどして考えてみました。そこには納得できることが示唆してありました。がんと免疫力、免疫力と大腸の関係です。

 

最初の「夜起きたときのめまいと胃のムカムカ感」の原因と対処法は次の通り。

 

・夏以来ジムでのトレーニングの際、頻繁に冷たい水を飲むことを習慣化しており、このことが水毒の原因でとなり、この症状を引き起こしている。

 

・そこで胃の位置の体表に使い捨てカイロを当て温めることにした。そうすると急激に元気になっていくのを実感。

 

では、今回の2箇所のヘルペス罹患はどう考えたら良いのでしょうか。

 

免疫力の衰えというキーワードに大腸の役割を今一度考えてみました。

・中国医学では「大腸の気の流れを正常に保つことは、肺気や胃気の流れを正常に保つためにも重要である」としている。後天の気を支える臓腑として大腸を重要視している。

・腸内細菌は、食物の分解や栄養吸収、免疫調節などに重要な役割を果たしている。

 -腸粘膜細胞と協力して約70%の免疫力を作り出している。

 -IgAと呼ばれる免疫グロブリンを産生している。 等

・がんの発症には免疫力の衰えが大きく関係している。

・水毒は身体を冷やし、大腸も冷やし、冷やすことで免疫力が落ちる。

 

こう考えると、冷水の飲み過ぎが水毒の主要な要因であり、対処法として大腸も温める必要があることになります。

 

そこで使い捨てカイロの貼る場所をみぞおちから臍の間(胃)と臍下から下腹部(大腸)の2箇所にしました。

 

これを貼ることで薬剤の効果が上がりました。

 

総括すると、加齢とともに(後期高齢者になると)腎陽虚(温める力が弱くなり)になり、さらに水毒(冷たい水が滞り身体を冷やす)が悪さをし、免疫力が落ちていく、この生活習慣が体質になってしまいます。がんの予防ということを考えたとき、この気づきは大事だと思います。

 

 

(参考文献)

・小高修司(1997)『身体(からだ)にやさしいガン治療』講談社.