脂質異常症

血中脂質値の上昇を予防、改善するツボ療法です。ここでのツボの狙いは、消化系や排泄系の機能を高め、脂質の代謝を促進します。食事療法、運動療法に加えて行ってください。

 

1. まず、消化器系の経絡(ツボの経路)のバランスを整え、脂質の代謝を促進します。

右図「足三里」(膝の外側直下の小さなくぼみから指4本分下)

「豊隆」(膝蓋骨(ひざのお皿)の下縁と外踝の間を16等分した中央の高さで前脛骨筋(すねの外側に盛り上がる筋肉)の外縁)

膝蓋骨の下縁と外踝の間に手を広げ、中央を探ってください。足三里から指4+3本下を目安にしても結構です。足三里から足首の中央へ垂直におろした線よりも指1本外側になります。前脛骨筋は足を背屈した方が分かりやすいと思います。痰湿(体内に余分な水分が溜まり、血脂が高い状態)除去の特攻穴で、「去痰(気管や気管支にたまった痰を除去すること)の要穴」とも呼ばれています。

 

右図「三陰交」(内踝の直上指4本、脛骨の後縁)

「太白」 (足の母指内側第一中足指節関節の後陥中)

2. 手とおなかのツボで項番1を補完します。

右図「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)

右図「関元」 (臍の中心から真下に指4本)

「丹田」とも呼ばれます。正確には臍から恥骨結合上縁を5等分し、「関元」は上から3/5に取ります。

双方とも項番1の「豊隆」と組み合わせることで一層の効果がでます。

 

ツボは組み合わせるとさらに効果が出ると言われています。

・項番1の「豊隆」、項番2の「内関」、項番2の「関元」の組み合わせ

・項番1の「三陰交」、「足三里」、項番2の「内関」の組み合わせ

3. 次は「肝、胆」、「排泄系」のツボ、反射区で脂質の代謝を促進します。

①「肝」、「胆」のツボ、反射区です。

右図「太衝」(第一、第二中足間を圧上して指の止まるところ)

ストレスを抑えるツボでもあります。

右図「胆嚢反射区」(右足の甲および裏の第三、第四中足骨間隙の基部(足首に近い部分))

胆嚢反射区は右の足のみで、足の甲側、裏側双方にあり、特に甲側に圧痛が出ます。右足の第三指と第四指の指の股から5センチほど下になります。

「肝臓ゾーン」 (右足裏にあり、第二中足骨より第五中足骨のほとんどをカバー)

このゾーンも右足のみです。足の裏側で外側(第四中足骨)4センチほど下にも圧痛を感じると思いますので、念入りに押してください。この箇所は外側に向けて押します。

②「排泄系」のツボ、反射区です。

右図「湧泉」(五指を屈し足底中央の最もくぼんだところ)

「副腎」の反射区 (湧泉の下のエリア)

「腎臓」の反射区 (副腎の下のエリア、第二、第三中足骨の近位端でリスフラン関節線の上)

「輸尿管」の反射区 (「腎臓」、「膀胱」を結んだ線)

「膀胱」の反射区 (内踝の下、土踏まずのアーチ状の(踵骨、船状骨、第一楔状骨にまたがる)エリア)

 

③自律神経を整え、代謝を促進します。

右図「腹腔神経叢」 (「湧泉」(足の五本の指を内側に曲げた時にできるくぼんだところ)というツボを中心に第一中足骨と第二中足骨の間から、第三中足骨と第四中足骨の間までの範囲(斜線で囲んだところ))

太陽神経叢ともいいます。特に、親指と人差し指のまたから踵方向に4cm下がったふくらみの稜線上、そして、そこから拇指球の下のくぼみまでの箇所が効きます。