平均寿命と健康寿命の差が縮まらない

1. 平均寿命と健康寿命の差が近年どうなっているのか内閣府が出している「令和2年版高齢社会白書」で調べてみました。

上記の図表の赤線と青線で囲んである数字を参照してください。

・男性2001年平均寿命78.07歳、健康寿命69.4歳、その差8.67歳、2016年平均寿命80.98歳、健康寿命72.14歳、その差8.84歳

・女性2001年平均寿命84.93歳、健康寿命72.65歳、その差12.28歳、2016年平均寿命87.14歳、健康寿命74.79歳、その差12.35歳

 

2016年と2001年の差を比較すると少し増加しているのが分かります。 

 

2. 次に65歳以上要介護者の介護の必要となった主な原因を見てみます。

・男性は脳血管疾患23.0%、心疾患5.4%、合わせて血管系の疾患が28.4(青線で囲む)

・女性は関節疾患12.6%、骨折・転倒15.2%、合わせて運動器系の障害が27.8%(赤線で囲む)

認知症は男性15.2%、女性20.5、双方とも多い

 

このことから男性は「高血圧」、「動脈硬化」、「脂質異常症」、「糖尿病」等、生活習慣病の予防、女性はフレイル予防、双方とも認知症の予防が大事だということが簡単に導かれます。