頑固な肩こりに「リンパを流す」手法を加えてください

知人がうつむいた作業が多く、セルフケアをしているが、首の痛み、こりがなかなか取れないとのこと、肩の痛みやこりもあるとのことです。そこで、一つひとつ手当てと効果の確認です。まず、最初は首そのものに触らず、遠方の部位から手当てをしていきます。足指、アキレス腱、手の甲に手当てをし、その後直接首のツボに手当てをし、こりをほぐします。一つひとつの手法で改善がみられます。

しかし、肩の痛み、こりが頑固です。いくつかの部位の手当てをやってみましたが、なかなか取れません。そこで、水の流れを良くしてみようということで、鎖骨下リンパ本管、腋窩リンパ節にはたらきかけ、リンパの流れを促進させる定番のリンパを流す手法を加えてみました。施術後、すごく改善し、楽になりました。

 

手法は次のツボへの押圧です。

《鎖骨下リンパ本管》

・「欠盆」 (乳頭線上(前正中線の外方指5本(鎖骨の中央))で鎖骨上方の陥凹部)

・「気戸」(前胸部、前正中線の外方指5本、鎖骨下縁の陥凹部)

・「中府」 (鎖骨の外端の下方の陥凹部から指1本半下) 

 

《腋下リンパ節》

・「極泉」 (腋窩中央、腋窩動脈拍動部)

・「肩貞」 (肩関節の後下方、腋窩横紋後端の上方親指幅1本)

腋窩横紋端も含めて近辺も押してください。

腋窩横紋端には「後腋下(ごえきか)」というツボがあります。

 

図は次のページに掲載しています。

肩こり